okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
と言う方ではないでしょうか。
あなたが雪道に突っ込まず、一度バイクを停めて対処方法を検索したということは、あなたは想像力のある素晴らしいライダーという事だと思います。
この記事ではあなたが現在の危機を脱するためのいくつかの方法を書いていきます。読み終わったときにあなたがどうするべきか決められるので少し落ち着いて読んでいってみてください。
雪道の基本はUターンです。「どうやったら雪道を走れるか」ということは考えるべきではありません。
この記事では
ということについて解説していきます。
バイクで雪道を走ろうとすることは迷惑行為
まず前提として書いておきたいのが「バイクで雪道を走ろうとすること自体迷惑行為」ということです。
バイクで雪道を走る方法は複数あります。どの方法を使っても普段通り運転することは不可能ですし、タイヤも滑ります。
四輪車であればタイヤが多少滑っても、そのままどこなにぶつからなければ車体は無事ですが、バイクは自立できない乗り物なので「タイヤが滑る=車体が倒れる=車体のダメージ」です。
タイヤが滑ってバランスを崩したバイクを足で支えてもその足が滑ります。バイクを起こそうとしても雪の上ではバイクを起こすことは至難の業です。
普段は一人でバイクを起こせても、雪上ではかなり難しいです。
多くの場合通りがかりの人の手を借りることになりますし、その間他の車の往来を邪魔してしまいます。また、周りの車がノーマルタイヤだった場合、転倒しているバイクに驚いて急ブレーキをかければその車もスリップしてしまいます。二次被害を出してしまう可能性が高いという事です。
これは周りからすれば立派な迷惑行為です。
だから今すぐそのルートは諦めてUターンするのじゃ!
バイクで雪道を走る方法
雪上走行を楽しむオフローダーや雪国の通勤通学で原付を使っている方は雪道を走る方法を使って雪上を走っています。
それぞれ簡単に解説します。
スノータイヤ
バイク用のスタッドレスタイヤです。スクーターや原付用しか販売されていません。
スパイクタイヤ(125cc以下)
125cc以下の原付ではスパイクタイヤの使用が法律で認められています。逆に言えばそれ以上の排気量では違法と言うことになります。
初めからスパイクが打ち込んでいるタイヤや、自分で打ち込むスパイクのみも販売されています。
タイヤチェーン
四輪用のチェーンと仕組みは同じです。タイヤ自体で空気を保持しているチューブレスタイヤで使用する場合、パンクの可能性が高くなります。
スプレー式タイヤチェーン
タイヤにスプレーするだけでタイヤがペタペタし、雪上のグリップ力が上がります。あくまでも緊急用です。
空気圧を下げる
四輪でも広く行われている手法です。低い空気圧に弱いチューブレスタイヤで空気圧を下げ過ぎるとそのままパンクしてしまうので注意が必要です。チューブタイヤを履いているオフロードバイクの方が雪遊びを気軽に行う方法です。
どれくらいの積雪でバイクは走行不能になるのか
上の写真のような軽くみぞれがある状態でバイクは走行不能になります。正確には「いつコントロールを失ってもおかしくない」という状態になります。
写真の真ん中のラインに一見みぞれがないように見える部分が確認できますが、ここもしっかりみぞれがあります。
少しアクセルを開けただけ、ブレーキを少し強めにかけただけでタイヤは滑ります。
これくらいのみぞれなら普通に通ったことあるけど
という方もいると思いますが、運が良かっただけです。
タイヤの溝は関係ない
ちなみに、バイクタイヤの排水溝が深い方が雪道に強いような気がしますが、実際は溝に雪が入るので溝の深さやパターンで滑りにくさに影響がでることはありません。
ではここから「ツーリング先で雪道に遭遇したらどうすればいいのか」ということを解説していきます。
もっとも安全にバイクで雪道を通る方法は押して歩くこと
雪道にさしかかったら基本はUターンです。しかしやむにやまれぬ事情で雪道を通過する場合は、バイクに乗らずに押して歩くのがもっとも安全です。
5mの雪道さえ通れればすべてうまくいくのに!
と言うときなど。
とはいえ、雪道を通る時点でタイヤが滑る可能性、自分の足が滑る可能性は発生するので「もっともマシに雪道を通る方法」くらいに考えた方がいいです。
という方法で慎重に押します。フロントが滑るよりもリアが滑った方がまだましなのでクラッチレバーで速度調整をした方が良いです。ただし、クラッチレバーを繊細に扱える握力がない方はブレーキレバーでも良いです。
歩幅は下のイラストを参考にして下さい。
「歩幅なんてねぇ」っていうくらい刻んで歩きます。
ここからは
という3つのシチュエーションに分けて解説します。
バイクで雪道が出現したときの対処方法【登り坂】
山を登っているときに雪道があれば即Uターンです。山の向こう側に宿を予約していたらキャンセルするレベルでUターンです。
なぜならば雪道がでてきた場所から山頂まで、山頂から下り始めても同じ距離くらいは雪道である可能性が非常に高いからです。というか当たり前です。
このまま「いつか雪がなくなるだろう」と走り始めても、雪がなくなるまでに何度も転倒することになります。ましてや登り坂ではアクセルを開けないと前に進むことができません。
雪道でアクセルを開けるとリアが滑って転倒します。
しかも雪道が現れたところから山頂まではどんどん雪が深くなるはずです。雪道に入った瞬間UターンもままならなくなるのですぐにUターンしましょう。
ここから山頂までと、山頂を過ぎても少なくとも同じくらいの距離が雪道だよな。そもそも高度が上がるからどんどん雪は深くなるよな。リスクが高すぎる・・・Uターンしよう。
バイクで雪道が出現したときの対処方法【頂上】
完全に頂上までいかないと雪道が現れないことは稀です。
登って来たときは雪道がなかったので下り始めてからどうなるかは
登りが無事だったなら下りも平気じゃね??
と楽観的に想像してしまいますが、
という可能性も十分考えられるので、少し先まで歩いて様子を見に行ったり、反対側から上がって来た人がいれば話を聞くなどしましょう。
目の前の雪道を通れれば、その先には雪道はないらしい!
と確証を持てればバイクを押して通りましょう。持てなければUターンです。
バイクで雪道が出現したときの対処方法【下り坂】
登りと頂上に雪道がなく、下りで初めて雪道が現れたときはその雪道が長く続く可能性、その雪道の先にさらなる雪道がある可能性は低くなります。
しかし、一歩目の前の雪道にバイクを入れたが最後、後戻りすることはできませんので少し先まで歩いて様子を見に行ったり、反対側から上がって来た人がいれば話を聞くなど情報収集をしっかりしてから下るようにしましょう。
Uターン途中であきらめて雪道をUターンすることはできないのじゃ。一度下り始めたら「山を下りきるまで雪が続いていても、何時間かけてでも押して歩く」という決意が必要じゃ。
頂上とは違ってバイクを押す必要はなくなりますが、速度のコントロールがシビアになります。ゆっくり焦らずに通りましょう。
マスツーリングの雪道で自走不能になった場合
マスツーリングで雪道を通り、自分のバイクが自走不能になった場合はレッカーを呼ぶことになります。
レッカーを呼べた時点で他のメンバーに速やかに
あとはレッカー来るの待って電車で帰るからみんなは出発しちゃって!ここまで付き合ってくれてありがとう!
と伝えましょう。
そのまま全員で待つと降り続ける雪で路面状況が更に悪くなったり、路面凍結の可能性も出てきてどんどん危険が増えていきます。
寒い中1人でレッカーを待つのは不安だと思いますが、他の被害を出さないために早めにレッカーを手配し、仲間を危険から遠ざけるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
でも基本はUターン
という記事でした。
この記事をここまで読んだあなたは即Uターンしてくださいね。ここで先に進むと避けられたはずの怪我や時間のロス、修理代がかからずに済みます。
その雪の先に幸せはありません。幸せは後ろにあります。
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