okoんにちは!okomoto店長のオコモトです!
この記事にたどり着いた方は
という方ではないでしょうか。
あなたが知りたい情報は
出力とは「75kgf(キログラム重)の物を1秒で1m動かす力」
トルクとは「1N・m=0.10197kgf・mで1Nの力を中心から1m離れたところで働く力が1N・m」
ということではないですよね?
面倒くさいじゃなく、どんなものかを知りたいのよね・・・バイク屋目指してんじゃないんだからさぁ・・・
きっとこの記事にはあなたが知りたいことが書いてあります。
こんなことを知ったところでバイクライフは豊かになりませんし、理解するのにはかなりの時間を割かなければいけません。
この記事ではそんな意味のない解説ではなく「バイク乗りとしてバイクライフが豊かになる馬力、出力、トルクの話」を解説していきます。
バイクの出力とは?馬力とは?
出力と馬力は同じもので、「すでに動いているものを更に動かす力」です。
追い越しのための加速をするときなどにバイクを更に引っ張ってくれる力とイメージして下さい。
バイクの出力、馬力の単位
出力はkW(キロワット)、馬力はPS(ピーエス)という単位で表されます。
以前は馬力(PS)表示が主流でしたが最近は国際規格の出力(kW)で表記する流れになっています。昔のスペック表(バイクの性能を示す諸元表)は馬力(PS)表示のみでしたが、最近のものは出力(kW)がメインで表記され、馬力(PS)が併記されています。
バイク乗りの会話では「あのバイクは○○馬力」という表現が使われます。「あのバイクは○○キロワット」という言い方はされません。
これは時代の流れとともに近い将来「○○キロワット」と言われるようになると思います。
今は単位や表現の過渡期だと思います。
バイクの出力、馬力のスペック表での表記
スペック表には
最高出力 | 149kW(203PS)/13500rpm |
などと表記されます。これは
ということを表しています。
1馬力は馬一頭分の力(馬1頭の4時間の仕事量)なので203馬力だと「馬203頭分か!すごいな!」となりますが、149kWと聞いても「へーすごそうだね」という感じなので僕は馬力表記が好きです。
馬力のほうがピンとくるんですけどね。ちなみにPSは仏(フランス)馬力です。
バイクのトルクとは?
トルクがどんなものかを説明するのは非常に難しいのですが、もっともわかりやすくてしっくりきている表現は「動いていないものを動かす力」です。
停止状態からバイクを動かす力、動き出したあとにバイクの背中を力強く押してくれる力だとイメージしてください。
つまり、トルクが大きいほうが発進時にエンジンが強く背中を押してくれるのでエンストしにくいということになります。
バイクのトルクの単位
トルクはN・m(ニュートンメートル)kgf・m(キログラムメートル)という2つの単位で表されます。
以前はkgf・m(キログラムメートル)での表記が主流でしたが、現在はN・m(ニュートンメートル)がメインで表記され、kgf・m(キログラムメートル)が併記されています。
バイク乗りの会話では「このバイクはのトルクは○○キロ」と、グラムメートルを省いた表現が使われます。「このバイクは○○ニュートンメートル」という言い方はされません。
これは時代の流れとともに近い将来「○○ニュートン」と言われるようになると思います。
バイクのトルクのスペック表での表記
スペック表には
最大トルク | 114N・m(11.6kgf・m)/11,200rpm |
などと表記されます。これは
ということを表しています。
「トルクが太い」とは?
トルクの表現のしかたには少しクセがあります。
トルクは「下」と表現されることがあり、トルクの大きい小さいを「高い/低い」「太い/細い」「厚い/薄い」「モリモリ/スカスカ」と表現することがよくあります。
トルクがどんなものか理解していればなんとなくイメージがつきまよね。
出力、馬力にはこのような表現の多様性はほとんどありません。
出力、馬力はの大小を強く感じられる領域は高速コーナーの立ち上がりや高速走行時です。
一方でトルクは低速コーナーの立ち上がりや発進時、低速走行時などバイクスキルが乏しいライダーでも強く感じることができるので、多くの人に語られることで表現が多岐に渡るようになったのだと思います。
下がぁぁあ!!!太くてぇぇぇ!!モリモリマシマシゴリゴリでぇぇぇええ!!!
「トルクスカスカだよねw」とバカにされた時の対処方法
特に「排気量が大きいほうが偉い」という考えのライダーはトルクが低いバイクを馬鹿にする傾向があります。
それはバイクスキルが乏しい彼が感じられるのはせいぜいトルク程度ということと、「トルクスカスカ」という言葉を使うことで「バイク詳しい感」を演出したいためです。
小排気量で気筒数が多い250cc四気筒のバイクに乗っている方は大排気量のライダーに「そのバイク、トルクスカスカだよねw」と馬鹿にされた感じで言われることがあるかもしれません。
その時は
トルクに頼って発進してないんで問題ないですよ?
と言いましょう。
出力、馬力、トルクはどんなことで決まる?
排気量が大きければ大きいほど出力、馬力もトルクも比例して大きくなっていきます。
一般的にエンジンの気筒数が多ければ多いほど出力、馬力は大きくなっていきますがトルクは小さくなっていきます。
一般的にエンジンの気筒数が少なければ少ないほどトルクは大きくなっていきますが出力、馬力は小さくなっていきます。
気筒数が多いバイクは高速走行時に「シュイン」と加速することは得意ですが、低速時に「ドン!」と加速することは苦手です。
気筒数が少ないバイクは低速時に「ドン!」と加速することが得意ですが、高速走行時に「シュイン!」と加速することは苦手です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
という出力、馬力、トルクについて簡単に解説しました。
「簡単に」とは言ってもこの記事の知識レベルが「バイクライフを豊かにする」という目的にマッチしていると思います。
専門的な知識がなくてもちょっとした知識でバイクライフは豊かになります。そんなちょっとした知識をこのブログの他の記事でたくさん見つけて頂ければ嬉しく思います。
コメント